グリーフワーク
グリーフワーク ~悲しみを癒す作業~
新しい人生をスタートさせるために
過去の喪失に『さよなら』をする作業です。
喪失を体験し、悲しみ、月日の流れの中でゆっくり癒されていく。
この自然なプロセスをグリーフワークと言います。
自然治癒といってもその過程で心の傷が感染症を引き起こすことがあります。
喪失体験があまりに突然だったり深かったり、あるいは傷に蓋をしてしまい化膿してしまうケースです。
化膿させてしまうと孤独感・辛さ・虚しさに襲われます。
慢性化した悲しみの症状
- 身体:不眠・脱力感・胸のつかえ・性的欲求の低下
- 感情:怒り・自責・孤独・感情を表さない
- 思考:不信・混乱・警戒・前向きに考えられない
- 行動:ひきこもり・自己破壊的・過剰反応・逃避
蓋をする
悲しみを隠してしまい誰にもその悲しみを離さずにいます。
社会的に泣くのはみっともない、怒りを見せたくない等
本来の感情を押し殺して頑張っている人達です。
悲しみも怒りも癒されるプロセスには大切な通り道です。
抑えずに素直に感情を現す作業はとても大切です。
悲しみを開放する
大切な人と死別、離別することは最も際立った喪失体験です。
でもこれまで持っていた能力や身体機能を失うこと、かつて自分が果たしていた役割りを失うことも、信頼関係を失うことも、実は喪失体験でありながら意識しにくく、悲しみに自分で気付かないこともあります。
グリーフワークの方法
- 自分の中にある深い悲しみをともなう喪失体験を正直にみつめ、認識しなおす。
- 十分に感情を吐き出す。
- どうにもならなかった現実、どうにもならなかった自分を受け入れる。
- 喪失した対象に自分の中でもう一度きちんと別れを告げる。(ありがとう・ごめんなさい・さようなら等)
- 新たな生きる意味を見出す。
グリーフワークの進め方
出来たら二人決めてください。
一人は自分の感情を話せ、共感できる友人知人。
一人はあなたの感情を受け止め整理してくれる援助者です。(ここではパレハのカウンセラーでも)
私たちは何を話しても無条件で受け入れ比較したり、意見を述べたりせず、秘密を厳守しますので安心してカウンセリングを受けてください。そして自分でワークしながら出てきた感情を自分の中にとどめす、必ずこの二人に話してください。今出てきた感情・悲しみが手に負えないと感じたら無理しないでください。
リラックスしてできるときに改めて行ってください。
ご自身がご自宅ですすめるワーク
- ワーク1
- 喪失体験の認識認識のノート
- ワーク2
- プロセスの確認プロセスのノート
- ワーク3
- グリーフレター悲しみの手紙
- ワーク4
- 自分の肯定さよならのあとに
手紙を書くうちに、もっとこうすればよかったと自分を責める言葉ばかり出るかもしれません。
自分が間違っていたと後悔するかもしれません。
だからこそ悲しみを表現したあとに自分を肯定するプロセスは大切です。
その時に自分にはこれしかできなかった、あれで精一杯だったと自分を認めてあげてください。
そしてよく頑張ったとほめてあげてください。
事実は事実として、誤りは誤りとして認めその上で『本当に辛かったのによくやったね』と自分に言ってあげてください。『さよなら』はなかなか言えない人もいますが、無理をしないでください。十分に悲しみを表現し、過去を受け入れ さよならが出来れば、自然に自分の中で何かが起こり新しいスタートLラインに立っている自分を発見するものです。
今まで語れなかったつらい体験を信頼できる誰かに話し、オープンにすることが大切です。
共感と支えが得られ、その実感が力となって、心の扉が開くようにより深い感情を語り自分を見つめることができます。
※私自身夫を亡くした時にこのグリーフワークを試みました。
性格的にまさしく蓋をするタイプでしたから。
そして本当にやってよかったと実感しています。
これはご自宅でもできます。ワークのノートはリンク先からプリントアウトされてください。
スタートは感情をおしみなく出し切るように、思いのまま書いてみてください。
これを書くことで少しづつ開放されていくのがわかりました。
状態によってはご自身だけでも効果はあります。
不明な点はメールや電話で受付けます。