不倫外来

不倫外来 ~禁断の恋~

『一度会ってしまえばしたくなって二人とも我慢できなくてずるずる深入りして、
周りを巻き込んでそれでも一旦始めてしまったらこの人と寝ない選択肢なんてない。
自分の意志を超えて地獄からひきづられてしまう。
そんな相手がこの世にいたなんてそんなことがこの身に起こるなんて想像もしていなかった。まるで地獄だと思った。
体が離れられないことは、快楽なんて全然天国のものじゃない。』

・・・red 中央公論社 2014

『3年も経てば夫は妻を冷蔵庫同然にしか見なくなる。 ドアを開けたらいつでも食べ物が入っていると思っている。 壊れたら不便だけどメンテナンスもしたことがない。 でもね、外で不倫でもすれば夫にも寛大になれるわよ。 機嫌よくパンツも洗えるわ家族みんなが幸せになれるの』
・・・脚本 井上由美子「昼顔~平日午後3時の恋人達」

『自分の不貞だけが、夫との間にまだ残されている唯一の絆になっている女たちがいる。』
・・・サシャ・ギトリ

どうでしょうか。きっと不倫経験者には心に響く文章だと思います。

それは本物の愛だろうか
略奪できる恋なのだろうか
依存ラブ・アデイクションとも似ている不倫
貴方はこの恋に何を求めそしてどんな結末を期待してるだろうか

不倫は犯罪という人達がいます。
不倫は文化だと言った芸能人もいました。
人が快楽と愛を求め続ける限り不倫はきっと止むことのない恋でしょう。

既婚者と知らされずに恋に落ちた人が精算するために必死になっています。
刺激をただ楽しむかのように不倫を繰り返す人もいます。
そして、日頃募らせてきたパートナーへの不満を不倫という不貞行為で帳消しにしている人達。
その中には夫に浮気されたことが原因で自分自身も浮気した妻。
そんな人達は男女問わず『不倫があるから夫婦円満笑っていられるんです』こんな台詞をいいます。
セックスレスが原因で浮気に走った人。
好きになった人がたまたま既婚者だったという人もいます。

このままいても永遠にこの人とは結婚できない。
罪悪感やもしばれたらどうしようか、それでも別れられずにとどまる人たち。

誰にも相談できなくて、、、そんな台詞から始まる不倫外来。
今不倫人口はどんどん増加しています。どんな人にも起こりうる可能性があります。
人にはなかなか言えない相談、できない悩み受付けます。
不倫している人のための『不倫外来』です。

不倫とは

不倫は刺激そのもの。いいかえれば抑圧された精神の中で最高のセックスをする。
官能甘美そんな世界です。
夫婦間のセックスレスが長くと続くと特に初めて不倫で味わうセックスでさらに高揚感を得ます。
快楽が嫌いな人などこの世にいません。
だからこそ不倫をしている人達に何故そんな行為を繰り返すのかと聞いても理由や理屈を持たないのかもしれません。だからなかなか抜けられない苦しくても続けてしまう。
特に女性は心を伴うケースが多いですから尚です。

恋愛依存症ラブ・アデイクションを扱っていると
不倫に陥っている人達と非常によく似た点が沢山あります。
だからといって幼児期の愛情飢餓が原因だとは言い切れないと思います。
どうもこの愛情の飢餓状態、ほしくてももらえない愛、そして会いたいときに会えない、満たされない状況が愛情飢餓ににた状態を作り出しているようにも思えます。
だからアデイクションと同じ感情がまるでジェットコースターのように変化する。
それは苦しくも辛いことであると同時にその恋に刺激的な要素を与えセックスに溺れていく、、そんな状況をつくってしまっているのかもしれません。

会えない時間が苦しくてたまらない。
でも終わってみれば本当の愛情とは違うことを知り、悲しみにひたるという時間より失った瞬間の禁断症状が過ぎればその後に冷静さを取り戻していくケースもあります。
依存症のように達成感は感じられませんが開放感は得られるのではないでしょうか。
喪失感より離脱感といった感じでしょうか。

不倫の現状

不倫の増加の原因には結婚年齢があがり35歳以上の独身者が増えたこと、経済的リスクが減ったこと、
1人1台の携帯、プライバシーが守られる不倫しやすい社会になりました。
不倫が始まるきっかけの60%が職場。
そして40歳以上独身で恋人がいる人達の中でその相手に配偶者はいるか。
男性21%、女性53%がいるとこたえています。(日本性科学会統計)
不倫は一度すると繰り返す(中毒性の)人達が多いのも特徴です。
そんな人達と話をしていると、家庭を壊す気は全くなく快楽のためにのみ存在する罪の意識も薄いそんなふうに感じます。

不倫の男女差

男性の不倫

性欲ありき。ガス抜きのために婚外セックスをする。
家庭では良き夫・良き父。
一人の男になって役割から解放されることでむしろ家庭が安定。
性欲が満たされれば精神的にも落ち着くので不倫をやめるのはたやすい。

女性の不倫

相手ありき。相手との関係性、見合った相手に出会うと激しい不倫に。
そのせいか相手の奥様に会いにいったり電話をしたり、
存在を知らしめるという攻撃にでるケースもある。

以前は不倫と言えば、愛人・妾等を指し男性が経済的に支援をしていた時代もありましたが、今は援助されてもいないししてもいない。ようは今の不倫は男性にとって経済的リスクが減ったことになります。

また文化的なイメージをわかせる台詞を吐く男性もいます。
『仕事とセックスは家に持ち込まない』
団塊世代までというイメージはありますが。

また不倫の原因が男性性と女性性その性差という見方もあります。
『男は数』『女は質』これがヒトの性欲の根底。
生物的視点からすると一夫一婦制は理にかなっていない制度になります。
それを基準にすれば一夫多妻制が理に叶う婚姻制度になります。

不倫は社会的にも法律的にも認められる行為ではありません。
そして発覚すれば多くの人を傷つけてしまいます。

もししてしまったなら絶対にそれを周りに悟られることはせず墓場までもっていくことです。
それがあなたが背負わなけらばならない絶対的ルールだと思います。