共依存テスト

【共依存】

<「救済者」になりたがる>

「ああしたほうがいい、こうしたほうがいい」とついつい人にアドバイスしてしまう。

相手が悩んでいるのを見ると、内心、うれしくなってしまう。

他人の世話を焼いている時に、一番の充実感を感じる。

頼まれたわけでもないのに、相手の悩み事に対して「自分が何とかしてあげよう」と

 いう使命感に駆られる。

「この人を助けてあげられるのは自分しかいない」と思うことがある。

自分がしたアドバイスに対して相手が実行してくれなかったり、感謝してくれなかったりすると、

 がっかりする、もしくは少 なからず憤りを覚えてしまう。

「救うべき人(悩んでいる人)や「自分のアドバイスを聞いてくれる人」がまわりにいないと、

 退屈や虚しさを感じてしまう。

 <相手を放っておけない>

悩んでいる人、困っている状況にある人を見ると、その人のことが気になって仕方がない。

相手の問題を、自分の問題をしてとらえてしまう。

他人の問題に深入りしてしまうことが多い。

自分のことよりも、他人のことを考えている時が多い。

「あの人は私がいなくなってはダメになってしまうだろう」と考えることがある。

相手がどうするべきかをわかっているのは、相手自身よりも私のほうだと思うことがある。

相手が今どんな状態にいるか、今日一日どんなことをしていたのかなどが気になって 仕方がない。

 <常に自分を後回しにする>

相手のささいな言動や行動をいちいち気にしてしまう。

相手がつまらなさそうにしていたり、機嫌悪そうにしていると、「自分のせいだ」と感じてしまう。

楽しいことをしていたり、幸せな気分でいると、ふと罪悪感が頭をよぎることが少なくない。

「自分さえ我慢すればいい」という気持ちから、言いたいことややりたいことを我慢したり、

 事を荒立てないようにすることが多い。

褒められると、やっきになって否定したり、居心地悪く感じてしまう。

人前では、自分の本音を隠したり、演技をしてしまうことが多い。

 <現実を見つめることができない>

友人たちの多くから、「別れたほうがいい」と言われても、なかなか別れることができない。

相手をかばって、周囲に嘘をつくことがある。

相手に何か問題があることに気づいても、「大したことではない」と自分に言い聞かせる。

つらさや苦しみがあっても、「愛してるいるから仕方ない」など我慢してしまう。

「本当の彼(彼女)」をわかってあげられるのは、自分だけだと思う。

「今はつらいけど、そのうちきっと物事はいい方向に進むはずだ」などと、大した根拠もないのに、

 思いこもうとする。

自分がもっと努力すれば、事態はきっとよくなっていくと思う。  伊藤明著「恋愛依存症」実業之日本社