夫婦カウンセリング

夫婦問題

夫婦カウンセリングしていていつも感じるのは、
お互いの焦点が違う点です。
自分が考え感じていることと、
パートナーが考え感じていることの違いです。
今起こっていることが原因なのか、
話が前に進むことはなく、いつも過去の同じことに戻る。

実は過去に囚われている(過去の浮気等)ことが原因。
いつも責められている感じがする。
過去からずっとひきずっていることが原因で、些細なことでも相手を攻めてしまう。
攻められた側は、問題の本質に気付いていませんから、
何でこんなことでここまで怒るんだ!そして浴びせられる言葉に傷つけられています。
それはほとんど会話をしてこなかった、本当の問題に向き合ってこなかったことが原因です。

こんなケースの場合、まずはその本質、原因を知り、やり残した問題点に向き合うことです。
相手に伝わる話し方、聞こうとする姿勢はとても大切です。
そして過去は過去、今は今となれるように問題と心の整理を始めてください。
それができなければこれか先もずっと傷つけあうことになるでしょう。
許せない相手の言うことに聞く耳すらもてない状況です。

問題には、浮気・借金・ギャンブル・DV・セックスレス・飲酒等の嗜好嗜癖性格価値観の不一致・子育ての問題・親族の関わり・仕事等様々です。
そして状況が悪化すれば、ちょっとした日常生活の態度でも言い争いになっていきます。

一番いてほしかった時に貴方はいなかった。
あの時一言でいいから誤ってほしかった。
いつのまにか自分の居場所をなくしてしまったり
仕事から疲れて帰っても いつも文句ばかりで 話を聞こうとしてくれない 
パワハラモラハラ 言葉の暴力で苦しんでいる妻達もいます。
そんな状況の中で長年連れ添うと、会話をなくしてしまいます。

相手のことが嫌で嫌で顔を見るだけでイライラしたり、
些細な事でついつい言い合いになって責めてしまう。
そうなると夫は機嫌を損ねないために妻の言う通りにすることで
自分も責められないようにする。
なのにまたそんな態度を責められる。

離婚前の夫達はよく『家の灯りがついているとまっすぐ帰れなくなる』という人もいます。
また『仕事から帰ったら自分の洋服だけ残されていえて、すべて消えていました』
こんな離婚者も結構います。
何故そんな状態まで気付かなかったのか、問題はそこにあります。

問題点

蓄積された思い

過去のことに囚われそれが原因でずっと怒りを抱えている場合。
『謝罪』の一言で『有難う』の一言で変わることだってあります。
やり残してきた関係の修復を見つけて向き合ってみてください。

御義母様・御義父様が原因

夫婦関係だけではない分、修復には夫婦協力体制も必要になります。
今まできちんと聞いてこなかった、受け止めてあげていなかったことにしっかり耳を傾けて、どうすれば改善できるのかそれとも出来ないのか、話し合いをしっかりしていってください。
喧嘩するとすぐ里帰りし両親に相談してしまうので
建設的な話合いが出来ない。こんなご夫婦も増えています。
お互いの親族との距離感は夫婦円満の秘訣でもあります。
夫婦問題 夫婦関係にはお互いの両親を巻き込まないことも大切です。
お互いの育った環境 親との関係が影響している場合
その問題は根深く 修正には長期化したり 
修正そのものが難しいケースもあります。

パワハラ・モラハラ・DV・依存症・借金等

これを言ったら怒られるという恐怖から、
何も言えなくなってしまっていることが殆どです。
このようなケースの場合、その場しのぎの謝罪は意味がありません。
また同じことが繰り返されていくケースが多いからです。
程度によっても対処が変わります。
モラハラやパワハラはDV(身体的暴力)と同様 
心に大きな傷を残していきます。
そしてこの裏には共依存という問題も秘めています。
DVからやっと逃れたのに戻ってしまう妻たちがいます。
アルコールやギャンブル依存症 DVには
それを支えるかたちにしてしまっている
家族がいることも事実です。
耐える 家族でどうにかしようとしている
もうそれはやめて 専門家の力を借りることをお勧めします。
依存性にはグループワーク 
また状況によってDVには警察や専門家に相談することが一番です。
状況によっては他の専門家へ橋渡しさせて頂きます。

浮気・セックスレス

浮気を隠しているつもりでも感じ取るのが夫婦です。
疑いを感じたとき 徹底的に真実を見極めようと動く人、
見て見ぬふりをする人、どうしてわからなくておろおろする人。
浮気が発覚すればされた側は感情に収まりがつきません。
もし浮気がわかってしまったら、した側はどんな事情があっても心が落ち着くまで謝罪し続けてください。
そして浮気の原因が夫婦関係なら、話し合いをしていくことです。

セックスを拒まれた、妻を女として見れない、これも浮気の原因になります。
この問題は日本の住宅事情や、産後においては特に子供がそばにいて
セックスを楽しむ環境もない。こんな社会的問題も潜んでいます。
社会的 男女の性差 生物的なことが原因であっても
浮気が発覚すれば『信頼関係の崩壊』になります。

その日から相手を心のどこかでいつも攻め続け、心に許せない怒りを抱えていくことになります。
これから先、夫婦関係の修復は長期戦を覚悟して臨んでください。
よく浮気の解決策としてこんな文章を目にします。
『夫婦関係修復がベスト。そのために今から夫婦でセックスをもっと大切にしていきましょう』
そんなこと言われて簡単に新婚時代を思い出してお互いが求めあえるようになるのか
それはかなり難しいと思います。そんな単純じゃありません。
ギクシャクした夫婦関係を修復するための行為としてセックスを楽しむことは難しい筈です。
された側だって抱かれながら見えない相手やパートナーに嫉妬したり、
怒りを感じながらセックスを楽しめる求めることなんて簡単じゃない筈です。
浮気の原因が夫婦関係の問題だけでなく、
夫婦関係に問題がなくても浮気をするケースだってあります。
長い夫婦生活の中で浮気をどう受け止め
お互いの信頼関係をどう修復していくのか
夫婦にとってはとてつもなく大きな問題になるでしょう。
それが原因で離婚に至る夫婦
それを過去のものとし 修復をし続けているご夫婦
今 そんな問題を抱えている人達は
想像より遥かに多いのが現実です。

夫婦カウンセリングの流れ

ステップ1心のデトックス

今苦しんでいる・悩んでいることから湧き出てくる感情を鎮めるために、
何も考えず言いたいことを全部吐き出してみてください。

ステップ2カウンセリング

心に冷静さが出てきたら自分の気持ちに目を向けてみてください。
それでは、夫婦別々でまずカウンセリングをします。
自分自身の心の声を聞いて分析していきます。
いつ頃から、どんなことでどんな思いをしたのか
そしてその時からパートナーに対してどんな態度・行動をとってきたのか

ステップ3ポジションチェンジ

自分自身の心の声、してきた行動・言動がはっきりしたら、
それをポジションチェンジ(それによって受けたパートナーの立場)に立って受けてみてください。

ステップ4ペアカウンセリング

お互いにここまで来たら第三者(カウンセラー)と一緒に
ペアカウンセリング
ペアの場合、それぞれ一人づつ別のカウンセラーがつきます。
これは二人を同時にカウンセリングすることで
カウンセラーそのものが主観的になってしまったり
片方の気持ちに偏らないためにも
別のカウンセラーが専任になります。
その上で個人個人の気持ち そして意向を理解した上で
ペアカウンセリングに入ります。
二人だけでは伝わらなかった言葉。
第三者が介入することで真実に気付くことも沢山あります。
夫婦カウンセリングはこの個々専任カウンセラーとのあとに
ペアカウンセリングという進め方が一番の近道と考えます。

気付かなかったパートナーの気持ちに耳を傾ける。

『なんでこんなことで怒ってるんだ』
『あの時あなたはこういったじゃない』
『あの時あなたは何もしてくれなかったじゃない』
『何を今更、そんな前のこと言ってるんだ』

きっとこんなやりとりがずっと続いていたかも知れません。
これでは修復なんてしようがありません。
ポジションチェンジをすることで相手のきもちが想像出来れば 言い方伝え方も変わっていきます。

『貴方があの時こう言ったこと、私は本当はこう言って欲しかった』
『私はそんなつもりで言ったんじゃない、こう思ったからそう言ったんだ』
『あの時、私は貴方がこうしてくれると思ってた。でもしてくれなかった』
『まさかそんな状態だったとはわからなかった。だから何も心配しなくていいと思ってた』

過去の出来事を抱えて、積み重ねて、取り返しがつかなくなるのはきちんと伝えていないわかるように話していないことが本当に多いものです。そのときそのときそれが出来ていれば今の状況にはならなかった。

この段階においても、パートナーの言い方・顔をみるとついまたいつものように自分のことばかり主張して相手を怒らせ、また貴方が悪い、と元に戻ってしまうこともあります。その状況に応じて一旦カウンセリングを終了し 改めて冷静になってから始めるケースの方がいい時もあります。
でもそこで諦めないでください。
何年も何十年もかかってつくりあげた関係なんです。
スムーズに進む事のほうが珍しいんだと受け止め焦らずに進んでいってください。